都市で酸素を作る新技術！グリーンウォールの環境改善効果を検証

投稿日：2025年5月4日

はじめに：都市の酸素不足という課題

都市部では車の排気ガスや建物の密集により空気の質が悪化し、酸素濃度の低下やCO₂の増加が問題になっています。特に夏季はヒートアイランド現象による熱中症リスクも高まり、都市環境の改善が急務です。

グリーンウォール（壁面緑化）は、建物の壁に植物を植えて垂直方向に緑を設ける技術です。植物の光合成により酸素を生産し、同時に空気中のCO₂を吸収することで、都市環境を根本的に改善する可能性があります。

葉の表面はPM2.5や窒素酸化物などを吸着し、空気清浄機のような働きも果たします。

実験的にグリーンウォールを設置するには、以下のような装備が必要です：

合計：約60,000～80,000円（1㎡規模、屋内環境の場合）

基本的には太陽光が当たる壁面が望ましいですが、LEDライトでも育成は可能です。注意点として、湿気や水漏れ対策、虫の発生予防、防カビ処理が必要です。特に集合住宅では管理組合の許可が必要な場合があります。

私は自宅の地下室で、水槽に酸素発生能力の高い藻類（クロレラ・スピルリナ）と小型の多肉植物を組み合わせた「ハイブリッド・グリーンウォール」を設置しました。人工LEDライト（400～700nm）を使用し、24時間の光合成をシミュレーションしました。

初期費用は合計で約68,000円。温湿度・O₂濃度・CO₂濃度の変化を1週間記録した結果、部屋の酸素濃度は平均で約1.2%向上し、CO₂は3.8%減少しました（密閉空間 6畳/22㎡想定）。

グリーンウォールは単なる装飾ではなく、都市の呼吸器とも言える酸素生産装置です。住宅、オフィス、学校などあらゆる場所で導入が可能であり、今後の都市デザインに不可欠な存在になると確信しています。

今後は藻類を用いたウォール型バイオリアクターとの融合も視野に入れて、さらなる酸素供給効率を探る予定です。